本の紹介文 ひきこもりUX会議 編 ひきこもり女子会
ひきこもりUX会議 編
シリーズ わたしたちの生存戦略 から ひきこもり女子会
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ひきこもり女子会の全てが書かれていると言っても過言ではないこの本。実際に参加してみるところから開催方法までやさしく丁寧に書かれています。文章もあまり長いと感じるものはなく、とても読みやすい内容となっていました。
本の内容はまず、ひきこもり女性当事者の見えにくさからはじまります。
そこでは何故今まで見えにくかったのかからはじまり、その後実際にきた人たちへ行ったアンケート結果を円グラフでまとめられています。その円グラフでの有効回答数の多さやアンケートからひきこもり女子会の必要性を知ることが出来ます。
次は実際に参加してみた人の声が載せてあります。
アンケート形式の体験談が2つ、漫画が1つ、両面開きに簡単なコメントがありました。体験談は結論から話されていて分かりやすく、また漫画も当事者なら共感できる部分が多いお話でした。正直、パッと見やすい漫画があるといいですよね。わたしもそこを最初に読んでしまいました笑。
次は、ひきこもり女子会の作り方が書いてあります。
つくるための11のポイントと実際に始めた人の体験談が2つ書いてありました。一番参考にしたのはここですね。特に11のポイントは会をやるにあたって大変参考になりました。ひきこもり女子会を開催されている方の体験談も聞いてみるとタメになります。
最後には、当事者会へのQ&Aと斎藤環先生と林恭子さん石崎森人さんの対談がありました。
当事者会へのQ&Aは始めて参加する人なら誰もが思うようなことばかりで、確かになーと思いながら読んでいました。
後半の対談は、SNSの普及により承認欲求が強くなったことや社会に求められることが上がったりしたことについてお話しされていました。個人的に一番印象に残ったことは、当事者会の中での斜めに構えている人の対応の話でした。実際に当事者会に参加してるともちろんそういう人はいて、中々お話しとかが出来ない人が多いのです。そういう人にこそ声をかけるべきと書いてあり目から鱗でした。確かにどうしても主催者も話しやすい方に寄っていきがちですが、何か一言でも声をかけられることが大事だというのがわかりました。
この本は、
「ひきこもり当事者会開くんだけどおすすめの本ある?」
と聞いた時に紹介された本でした。
紹介された通りひきこもり当事者会の入門書のような本でした。内容も分かりやすく書かれていてよかったです。
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